ノベル
□優しい悪魔
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放課後―――
「あ〜!緊張してきた!!」
「丸井先輩なら大丈夫っすよ!!」
あいつなんか来なきゃいいのに
「っよし!じゃあ、行ってくる!!」
大きく手を振りながら、先輩はあいつのもとへ行ってしまった
どうして大切な人を手放さなくちゃいけないの?
どうして一緒にいちゃいけないの?
神様は意地悪だ
「っいらつく……」
何にも出来ない俺に
何にも与えてくれなかった
タッタッタ―――
数分後、告白を終えた先輩が戻ってきた
「っあかやー!!!」
涙声の先輩
何??
期待しちゃっていいわけ??
「OKだってよっっ!!!」
期待はずれの結果
「…良かったっすね」
「おぉ!!もお、緊張しまくりだったぜ」
幸せそうな先輩
。