ノベル
□優しい悪魔
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ッテ…からかってんのは先輩の方っすよ
こんなにも先輩の事が好きで
俺は絶対、先輩の事幸せにする自信があんのに
そんな奴が傍にいんのに
なんで他の奴なんだよ
「赤也〜!!」
会いたくない
って言ったら嘘になるかもしれないけど、今の先輩は……
「どうしたんすか〜?」
あいつの事で頭がいっぱい
「あのな、今日の放課後に告白しようと思ってんだ!!それで……一人じゃ不安だからついてきてくんね?」
何それ?
嫌がらせ?
好きな人が告ってるとこなんて見たくない
「ただちょっと遠い所で待っててくれればいいんだっ!」
「………」
「駄目…か??」
ズルい
こんな時だけ涙目で言ってくるなんて
「…いいよ」
断れない理由はただ一つ
先輩の悲しむ顔なんて見たくないから
「本当かっ?!ありがとな赤也ー!!じゃあ、昇降口で待ち合わせな。」
「うぃっす」
。