ノベル
□優しい悪魔
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笑顔が引きつる
「丸井先輩真っ赤っすよ〜♪」
「ちょっ!赤也がからかったんだろぃっ!!」
話しててもいつもと感じが違う
「あ、それでなんだけどよ……赤也に言っておきたい事があるんだよ。」
「なに?」
「実は俺な………」
嫌な予感がする
「告白しようと思ってんだ」
「こく…はく??」
どうしてこうなっちゃうんだよ?
「何か他にもそいつの事好きな人いるらしくって」
「なんで…」
「え?」
俺だったらそんな苦労しなくてもいいのに
「だってあいつ、丸井先輩のなーんにも知らないじゃん!!」
「ッッ!?」
びっくりしたのか、目を大きく開いている
そりゃそうだよな
こんな俺、テニス以外で先輩は見た事ねぇもんな
「なーんて。嘘ッスょ♪あまりにも丸井先輩が幸せそうなんで、からかいたくなっちゃったんすよ♪」
「なんだよ〜!からかうなっつ〜の!!」
「すいませんって♪」
。