読書室
□ある使用人の日記
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1875年4月14日
ここのお屋敷に勤めて半年が経とうとしている。50人近くの使用人達がいるこの邸宅は今では私の心地よい環境になっている。
執事のエドワードは気のいい方でまだ入り立ての私のために何かと世話を焼いてくださっている。ありがたいことだ。第二従僕のサムスンはとても陽気で私のことを兄弟のように見守ってくれている。とても私は頼りにしている。ついこの間も、ジェームス坊ちゃまの身体能力の向上のためと庭でフットボールをされていました。奥様はフットボールよりも紳士的なテニスを、と勧められましたものの旦那様はパブリックスクールでフットボールを経験され、是非ともジェームス坊ちゃまにもパブリックスクールに入る前に技術を習得してもらいたいと奥様を説き伏せておりました。