ネタ帳もどき



ネタ帳もどき?
短文。
甘・ギャグ・悲恋・裏・死ネタなど
多忙なゆえコメント返信はできませんのであしからずm(_ _)m
◆no title 

俺は死んでいない…
死ぬはずがない

『…ッ!…ょう目ッ!万丈目ッ!』


なのに、この光景はなんだ?

『…どうして…どうしてなの…?』

『万丈目…』

誰かの墓の前で泣き続ける俺の彼女。
どうした?
何故そんな顔をする?

『…、校舎に戻ろう?万丈目はもう…』

『いやッ!』

激しい雨の中、その場から離れようとしない。
ヨハン、一体どうゆうことだ?
何故彼女は泣いている?
何故お前たちはここにいるんだ?

そう聞きたくても言葉が出てこない。

俺は彼女に近づき、そっと抱きしめた。

なに泣いているんだ
お前らしくない
もっと笑え
それがお前の取り柄だろうが

そう囁いたつもりだった。
突如背後から伸びてきた手に、俺の胸の中にいた姫は奪われた。
俺の体をスルリと通過して。

『俺が傍にいる。君が落ち着くまでずっと傍にいるから』

『……うん』

抱きしめあっている男女の目に俺は映っていなかった。
不意に風が吹き、俺の視線はお墓へと注がれる。

『愛してるよ…』

『…ありがとう』

2人の言葉は俺に決定打を打つ。
お墓には俺の名前が刻まれていた。









ヨハン⇒姫⇔万丈目
最初ヨハン役は十代にしようと思ったが、十代の恋愛シリアスは書きにくかった←

2010/12/17(Fri) 17:44

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