ネタ帳もどき
ネタ帳もどき？
短文。
甘・ギャグ・悲恋・裏・死ネタなど
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◆ボカロネタ
『がくぽさーん！』
緑の髪を揺らした少女がこちらにかけてくる。
あんなに走ったら危ないだろうに。
まぁ、いつも無邪気な姿は周りの人を元気にさせてるがな。
そう思っていると彼女は何もない平坦な道でバタリ！と転けた。
これもお決まりの場面。
『いたたた……』
『また転んでしまったか、ミク殿』
『あ！がくぽさん、コレ！』
そういって渡されたのは綺麗に包装された小さな箱。
これはプレゼントというやつか？
しかし、何故だ。
今日は誕生日でもなければクリスマスでもない。
思ったことが顔にでていたのか、ミク殿は照れたようにこう言った。
『バレンタイン、まだ渡してなかったですよね』
『バレンタイン？』
『忙しくて、渡せなかったから……。いらなかったら捨ててもいいですからっ！』
そう言うと彼女は勢いよく飛び上がり走り去ってしまった。
真っ赤な顔をしながら。
本当に可愛い子だ。
世の中の男性が夢中になるのも分かる気がする。
『捨てるわけなかろう』
貰った箱を懐にしまい、温かな気持ちでその場を去った。
『ところで、バレンタインとはなんだ？レン殿？』
『知らなくてもらったのかお前！！』
『うむ、なにやら甘いものが入っておったな。新たな和菓子かのう』
『ミク姉、まずバレンタインというものを教えなきゃダメだよ……』
2014/03/01(Sat) 19:50
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