甘い夢を
□嫌いな食べ物…
1ページ/3ページ
1、ジム
じっと見つめる彼女の瞳。
『ジム〜?』
『…What?』
やけに明るい彼女。
俺はどうすればいいのだろう…
【〜ジムの場合〜】
『何で食べないのかな〜?ねえどうして??』
『……』
おもわず黙り込んでしまう俺。
だって目の前にこんなにたくさんの…
『ジムに嫌いなものがあるって言うから、わざわざ買ってきたんだよ〜?』
『な!?一体誰から!!!?』
『カレンから♪』
彼女は下で寝ているカレンに視線を送る。
『カレンから!?どうやって!!!?』
『嘘。ヨハンからよ!』
(ヨハン……)
ちょっと殺意がわいた。
『本当に嫌いなんだね。めずらしいな…』
『Why?』
『ジムって嫌いなものないのかと思ってたから!』
とびっきりの笑顔で答えられるとそれは、楽しんでいるようにしか見えなくなってくる。
『あのな…』
『そんなに不味いかな〜?』
彼女がそれを口に運んだ。
ガタンッ
俺はすぐに思いついたことを実行した。
彼女の口の中に入ったものを舌をつかって俺の口の中に移した。
『なっ…あ、はああ!?』
恥じらいより、驚きの方が強く感じているらしい。
『こうしてくれたらevery dayでも食べるぜ?』
『何言って…!』
『ああ、たしかたくさんboughtしてくれたんだっけ?
じゃあ…』
『まさかこれ全部……!!』
『Of course!!』
こうして俺は嫌いなもの食べたのである。