甘い夢を
□私たちの関係
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【感謝小説@】
『おぃ…まだ怒ってるのか?』
エドが心配そうな顔をしていた。
私はそれをキッと睨み返すと彼は一歩引いた。
『しょうがないだろ…プロの集まりだったんだから。』
『だからって私との約束を忘れていいの?』
『あ、だから…それは…』
言葉が詰まる。
昨日、急な集合がかかりプロ達との顔合わせをしていた。
忙しすぎて彼女の約束を忘れてたうえに、
首筋についているキスマークを見て今はご機嫌ななめである。
『ひどいよ…もぅエドなんか知らない。』
(お願いだから、そんなに可愛くすねないでくれ…)
怒っていると分かっていながらも違う方向に思考が回る。
僕は人形を抱えている彼女の隣に座った。
『なぁ…機嫌なおしてよ、な?』
『どうせエドは覚えてないんだ。私のことなんかどうでもいいんだ。』
『……。』
かなり誤解してる。
僕は彼女を軽く抱きしめた。
『……エド?』
『どうでもいいわけないだろ…。こんなに好きなのに。』
彼女の耳もとでささやいた。
彼女も少し顔が赤くなる。
『悪かった、何も伝えなくて。でも覚えてたよ?僕が忘れるはずがない。』
『……』
『記念日だよな、僕達が付き合い始めた日の。』
僕は腕に力をこめ彼女をギュッと抱いた。
『本当に?本当に覚えてたの?』
『もちろん。大切な日だからな。』
『うぅ―…エド〜』
僕の胸に顔をおしつけてかすかに泣いていた。
僕はソッと彼女をなでてたが、やがてゆっくりと押し倒した。
彼女は驚きの顔を見せる。
『エド…?これは…』
『君の泣き顔って妙にそそるんだよな…』
『え、ちょっとストップ!!!!!』
『記念日だしいいよな?』
『ま、待ってよ!!ねぇってば!!あっ……』
その後、僕と彼女がどれほど長く愛し合ったか言うまでもない。