黒バス

□2人に挟まれて。
1ページ/4ページ



『H i!久しぶりだね、元気だったかい?』

『氷室…さ、ん?』

『うん。どうした、そんなに震えて?』

『だって、その…』

途端にドアが開き、見覚えのある人が入ってきた。

『おい、タツヤ。話っていったい……んな!?何してんだテメーら!!!』

ただいま氷室さんに抱き締められております。




帰国子女組→ヒロイン





『人んちで何してんだタツヤ!!!』

『やぁ、タイガ。相変わらず綺麗な部屋だね』

『マネージャーを連れてこいっていうから俺の家に呼んだのに…来て早々これは……』

『アメリカでハグは挨拶だろ?こっちでは慣れないみたいだがな』

『ならやるなよ!!!』

火神君から用があるってきいて家を訪ねたら氷室さんがいて。
言われるがままに部屋に入ったらこの状態。

『で、なんの用だよ?』

『そうだった、タイガ。この子、俺にくれ』

突然の言葉にブウゥゥウ!と噴く火神。
この言葉には私もびっくり。

『いきなりなんだよッ!』

『この前、君に一目惚れしちゃってさ。もし彼氏いないなら俺と付き合わない?』

『俺の話を聞けーーー!』

ウインクする氷室に勢いよくツッこむ火神。
抱きしめられている私をを無理矢理彼から引き剥がし、今度は火神くんの胸の中に。

『こいつはやれねーんだよ……』

小さく呟く彼に私は今まで感じたことないくらい心臓が跳ねた。
へーと氷室がニヤニヤと笑う。

『俺も負けないよ、タイガ』

『『!!?』』

そう言うと今度は私の頬にキスをする氷室さん。
突然のことで恥ずかしくなり顔が真っ赤になる。
火神のツッコみはさらにヒートアップし私を背後に隠し、氷室を威嚇していた。
“すみません、私は物じゃないです”とか
“私の意見も聞いてくださいー!”とか
言えたら場は変わったのかもしれないけど、
臆病な私はただ彼らの口論を聞いているだけだった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ