単話
□君とキミ
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『小狼』の涙を見て、ファイの中にどす黒いものが渦巻いていた
親指を少し動かすと液体がまた出てくる
「っひ、あ……」
「しょうがないねぇ…。じゃあ、イきたいって言えたらイかせてあげる」
「っ………」
「別に俺は構わないけど…ずっとこのままだよ?」
裏筋を撫でながら言う
「どうしたい?」
「あ…っん」
涙を流しながら必死に快感に堪えているが、そろそろそれも限界だろう
「っ…………い」
「ん?」
「……い……きた……い」
「聞こえない」
「っ……ふ…」
悔しさで泣いたいるのかそれはよく分からないけど凄くそそられるよ、その姿。
小狼くんには無かったものだ
「泣いてて何を言ってるか分かんないよ」
「っう……………イき、たいっ」
顔を腕で交差するように隠して先程よりハッキリと言った
「よく出来ました」
裏筋を擦りながら先端を弄ってやり最後に先端を刺激すると、腰を上げ白濁の液を出した
ソレを指につけると絶頂の余韻を感じている『小狼』の腕を顔から退かすと、何だろう?というように目を開けた『小狼』に見せつけた
「これ、キミのだよ」
「っ…」
目を瞑り顔を横に反らした
それを見てクスッと笑うと『小狼』の両足を肩に担ぐように持ち上げた
「少し我慢しててね」
「っやだ!!止め…っ」
言い終わらない内に後孔に指を入れられる
「すぐ気持ち良くなるよ」
「あぁっ」
小狼の液のおかげで指はすんなりと入った
腰がビクッと反応する
「あ、あぁ………」
出し挿れを繰り返す度に『小狼』の口から声が洩れる
指を増やしてかき混ぜるように中を撫でていると大分緩まってきて、更に指は奥に入っていった
「あ…っ……っあ!!」
不意に嬌声をあげた。声を出さないように頑張っていたが我慢出来ない快感に襲われたのだろう。
「ここ、気持ちいいんでしょ?」
ソコを撫でながら嬌声の止まらない『小狼』にファイは言った。
「また起っちゃってるよ」
起ちあがった『小狼』自身の裏筋を、指でツ─と撫であげた
「ひぁっ!!」
『小狼』は背を反らして声をあげた
「そろそろいっか──」
そう言うとファイは自分のズボンのチャックに手をかけた
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