単話
□妬きもち
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小狼はお酒のせいだけではない赤く火照った顔で、荒く呼吸していた。
その姿が黒鋼を高揚させるには十分で───
力の抜けきっている小狼の両足をM字に曲げ開かせると後孔に中指を挿れた。
「ひゃぁ……ん…──」
小狼は腰を揺らして反応した。
徐々に奥へと入り込んでいく───
かき混ぜるように、時折抜き挿ししたりして中を愛撫した。緩んできたところでもう一本指を増やす。
「っや…あ……っくろ、がねさん…」
「…何だ?」
今まで喘ぐだけだった小狼が突然黒鋼を呼んだ。
「ど…して、…こんな、こと…──」
途切れ途切れに、声に力は無いが、それでも一生懸命に声を出している。
「…ど…して?…今だけ、なんっ…です、か?…」
手は休めずに黒鋼は静かに、小狼が最後まで言い終わるのを聞いている。
「これ、は……今、だけの…くろ、がねさ…にとっ、て…大して…意味、ない…ですか?…」
小狼は涙を流して訴える。
「おれは……いや、です」
黒鋼は目を見開いた。
何と言った…?小僧は何と…?
「っ…おれ…くろがねさん、が…」
涙が止まらず潤んでいる、それでも真っ直ぐな目。
「…好き……です」
─言葉が出なかった──
今まで、自分のことを見てはいないと、自分には振り向かないと半ば諦めていたのに…
好きだと、泣きながら必死に訴えている。
──もう、抑えられない
小狼の両足を抱え上げると己自身の挿れた
「いった……、っい…あ」
小狼は痛みで顔を歪め苦痛の声を洩らしているが、最早構ってなどいられなかった
黒鋼が腰を振ると、それに合わせて小狼の口から鳴き声が出た。それはだんだん甘さを増していった
「ひゃぁあっ……──」
不意に小狼から甲高い悲鳴が出た
黒鋼はソコだけを狙って突いた
「っあ、あ、んっ…や、やぁ…」
息を切らしながら喘ぐのを聞き、更に激しく腰を振る
「あぁ、……はっ…も、…だめぇ…っあ」
「……イけ」
手で小狼自身を愛撫しながら快感部を抉るように強く速く突いた
「や、っやぁ……ああぁ…っあ!……っ────」
「っ……」
∴