華迪

□『仕事』
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今日も


最高のもてなしを





5.『仕事』







『失礼します』


オーナーは一言挨拶をし部屋をでていった



(今日はどんなことさせられるのか)



俺の『仕事』




「こんばんわ、小龍くん」


「こんばんわ」




それは




「じゃ……これ、来てくれる?」


「…はい。(はぁ!?)」




客の言うことを従順に聞くこと












「よく似合ってるよ…」


気持ち悪い笑顔を見せるな



「怒った?………気持ち良く、させてあげるから」


俺の顎に手をやり、上に向かせ目を合わせられる


「それはこっちのセリフ」

不敵に笑って答えた







◆◇◆




「っあぁ……ん…」


「ここ、弱いよね」



客が俺の胸に刺激を与えながら言った

せっかく着てやったメイド服をはだけさせて

全く、何が楽しいのか



「……やっ………」



客の手が小龍の内股を撫でた

ゆっくりと何度か撫でると下着の上から自身に触れる


「あっ……あぁ…」


ビクッと反応した小龍を見てニヤッと客は笑うと、下着を脱がし直接触れ刺激を与える

上下に擦りだんだん刺激を強めていく


「あ、あぁ…っぁあ!!…──」


白濁の液が手を濡らすのを見て客は口を開いた


「結構出たね」


小龍は息を上げて、ぼんやりと天井を見ていた


(んなことされれば、誰だってそうなるだろ)


「じゃ今度は俺を気持ち良くさせて」


ゆっくりと起き上がると小龍は客のズボンのチャックに手をかけた

客自身を手で掴むと抵抗もなく口に入れる


(……慣れたな、もう)


小龍は舌を使って裏筋を嘗めたり軽く吸ったりして奉仕した


「っはぁ……っ」


客の喘ぎを聞き、更に刺激を与えていく


───と


「んっ!」


小龍の頭を両手で掴み、客は腰を振った


「ん、んんっ…!!」


(何っ!?こいつっ)


「あぁっ…──」


客の口から声がもれると同時に小龍の口の中に苦くて熱いものが出された


勿論、全て呑み込む


自身から口を離して、小龍は息を整えた


(………うっっえぇ…)


口の中にまだ残る苦味に、顔には出さないが心の中で思いっきり顔をしかめる



(…胸焼けしそ……)


「小龍くん、四つん這いになってあっち向いてくれる?」


「ん……」

(はいはい)


客に尻を向けて両膝と両手をつくという格好

恥ずかしいなんて、今更



(きた……)


客の指が後孔を撫でる


「あっ…」


小龍の手に力が入り、シーツに少し皺が出来た

客の手が再び小龍自身に刺激を与え、快感が身体を支配していく

客の手は、小龍の液で濡れると離れた

そしてすぐに後孔から何かが入ってくる

それが指だということくらい分かる







だいぶならされた頃、入っていた指の感覚が無くなった


「っ……あ…」


質量の大きいモノが入ってきた

小龍はシーツを握り締めて堪える


(痛い……)


客自身が少しずつ動いていく







ギシッギシッ───


小龍の身体が揺さぶられる度にベッドのスプリングが音を立てる

小龍の腰を掴み、奥へ奥へと挿れていく

客の限界が近づいたのか、動きが更に早まった


「やっ、んぁっ、あぁぁぁ───」


小龍の中が締まると同時に客から熱いモノが出された









◆◇◆


ピピッ──ピピッ──


客が手首につけていた腕時計から音が鳴った


「時間…か」


客はベッドから起き上がると仕度を始めた


「もうちょい欲しいかな……」

「……元気だな、お客さん」

「ふふ。……ねぇ」

「ん?」


客がベッドに寄りかかり俺を覗きこんできた


「こういうの、すっごい嫌でしょ」

「え……」

(何……この人)


客は優しく微笑みを浮かべて俺を見ている


「…好きとか嫌いとか、そんなの今更だ」


好き、嫌い

どちらでも今の現状が変わるわけでもない


「また、来るよ」


にっこり笑い客は言った


「…またのご来店を」

(二度と来るな)







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