単話
□背中の怪我
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インフィニティ
ゲーム後
「っ…………」
背中がズキズキと痛む
先程のゲームでの相手の反則行為
不意をつかれてしまい、背中に大きな怪我を負ってしまった
あいにく黒い服なので、血がたくさん染みてしまっているが目立つことはない
上着を纏ってしまえば顔に出さない限り、周りには迷惑をかけずにすむだろう
そして今、自分の部屋にいる
取り敢えず包帯を取り替える必要がある
思っていたよりも血が出ていた
『小狼』は上着を脱ぎ、包帯を手にとった
ガチャ───
『入るぞ』
「え!!?あ、あぁ……」
突然黒鋼が入ってきた
ノックもせずに
『小狼』は慌て包帯をしまおうとしたが間に合うわけもなく、サッと背に包帯を置き、上着を羽織った
「…どうしたんだ?」
黒鋼は睨むようにそれを見ると『小狼』に近付き腕を掴んだ
「来い」
「え!?」
「いいから、早く」
「あ、あぁ」
腕を掴まれたまま、半分引っ張られるように『小狼』は黒鋼にある場所に連れていかれた
∴