単話

□妬きもち
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「ファイさん、これどうぞ」

「ありがとう。小狼君」


「ファイさん大丈夫ですか?俺がやります」

「ん?ごめんね〜、ありがとう、助かるよ」

「いえ」


「小狼君、これどうぞ。この国の歴史書らしいよ」

「有難うございます!!」

「本当に好きなんだね」

「はい。本当に有難うございます、ファイさん」




───苛々する…

小僧があの魔術師と話してんのを見る度にだんだん腹がたってくる

百歩…いや、千歩譲って話をしてんのは良いとしよう

小僧が笑ってんのは許せん!!


最近なんだか、あいつらが仲良くなってきた気がする

あの魔術師は小僧が好きだ

そのことを小僧自身気付いてねぇ。そこは助かる。小僧の天然さに感謝だ

だからといって魔術師が小僧にこれ以上近づくのを黙って見ているなんて…




─我慢の限界だ───







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