オリジナル歌詞BOOK

□歌詞
2ページ/3ページ

―盗賊―

僕は何を盗まれたのかな
荒れた心の引き出しを開けて
一つ一つ思い出してみる
大事なことだけ褪せて

狭い小部屋に照らされた君
手は届かず夢に流される
宝石のようにとがってて

僕が欲しいのは綺麗な物じゃないよ
空気みたいに散らかる君

細い鉄格子の中
必死に思い続けてた
もう、この檻から出れそうにないよ
比例なんてして欲しくない
僕が知っている世界は
君がいた春の世界

宝箱はここにあるんだ
硬い錠を開ける鍵なら
持っていた筈なのに


深い孤独は鮮明で
氷柱はまた鋭さを増した


眠りに落ちて花になる
まだコレを伝えてないよ
濃度をなくした赤色は
ただ透明に近づいて
駄目な僕を乱反射した

柔い花びら連れていった
照れ隠しのつもりだった
「明日、また来るからな」
全部、全部涙で隠れた
脳裏の優しい笑顔の君


宣言するよ
強くなることを

どこか遠くで
高価な宝石の香りがした
 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ