DEATH

□愛情と探偵
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建物の中にはいると、
新築特有の木の臭いがたちこめた。

イギリス、
ウィンチェスターの街のかたすみ
その建物の門には

wammy's house

と書かれていた。

「ワタリ、wammy's house とは、
何のことですか?」

「キルシュ・ワイミーという
人物がこの施設を
最近建設したのです。」

「それは、ワタリの
本名ですか?」


勘だが、
なんとなくそんな感じがした。

ワタリはため息をついた、


「本当にLにはなんでも
お見通しのようですね。」

ワタリはまいったというように
両手をあげた。

院長室に入ると、
そこには1人の男が座っていた。

「ワタリ、やっときましたね。

その子がLですか。」




「ロジャー、
いきなり院長など頼んですみません。

しかしこの孤児院は特別なので、
あなたにしかまかせられません。」

「解っているよ、ワタリ。
ちゃんと後継者を育成するさ。」


後継者


孤児院


全く話が読めなかった


「おっとすみませんL、

勝手に話を進めてしまって。

ここはあなたの後継者を育成する
施設なのですよ。」

「私の後継者......ですか?」

でも私はまだ5才、

どちらかというと私が
継ぐ方に感じられる。

「L、後継者育成といっても、
今のところ、あなたを育成するような
感じです。まずあなたを
育てる事が先ですから。
ここには必要な設備が整っています。

彼が、ここの院長のロジャーです。」

「よろしく。L。」

ロジャーはほほえんだ。

「よろしくお願いします、ロジャー。」
 
「じゃあ私はここで。」

ロジャーは挨拶だけが目的だったらしく、
それだけ言うとでていった。

逃げるように。

「L。
気にしないでください。
ロジャーは昔から子供が嫌いなんです。」

ワタリは慣れた様子でそう言った。

院長なのに子供嫌いなんて
変わっている。

「嫌われたかとおもいました。」

ワタリはわらいだす。

「ほほほ、
ロジャーに注意しておきます。
ところでL、おなかはすきませんか?」


「......すきました。」

「それでは、ワタリ特製ケーキでも
作りましょう。」


ワタリははりきっていった。








「ケーキ、好きです。」



まだ2人の
wammy's生活が始まった。
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