DEATH

□near対策
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またいつものように
鐘が鳴った。


今日は作戦実行の日。


マットが想像しているのとは、
違うと思うが、
がんばるのに超したことはない。




トントン



「入ってください。」

うわ、ニアの声だ。
 
「入るぞ。」
「メロ?
.......まあどうぞ。」

ニアは思いがけない人物の登場に
驚いていた。


「何かようですか?メロ。」

ニアは相変わらすしれっとしている。


「今日は、何の日か
わかってるよな。」

「.....まあ。」

ニアはちょっと動揺して
髪の毛をいじる手をはやめる。

「ニア、」

「何ですか、一体。
今日のメロはおかしいですよ?」

「誕生日おめでとう.....」

「ああ、メロ。
気分が悪いなら、
ロジャーの所にいってください。」



ニアは完全に
おれがおかしくなったと思っていた。


よし。

笑おう......


にや



ニアの表情は
固まった。

「メ、メロ、
とうとうおかしくなって
しまったのですね。

ごめんなさい。気付いてあげられなくて」

ニアは別の意味で
おどろいていた。


「おれはおかしくもなんともない、
ニアを祝う為にきたんだよ。」


「私を祝うために??」


「ああ、
どうだ。」


はあ



ニアがため息をつく。

「本気で心配しました。
冗談はこれっきりにしてください、メロ」




ニアがげっそりした顔で言った。


そんなに変な顔だったのか?








訪ねたのは俺なのに
なんだか変なことになっていた。
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