NARUTO

□うちは家の朝
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「フッばかめ。
そして愚かだ。」



イタチはそういうとニヤリとわらった。


「....いや、もしや本当にその気があって...」



今度は顔を赤らめてうつむく。
はたから見れば変態そのものだった。


「...うおらっ」
シュシュッ


その時、かけ声と共に目の前にくないがとんだ。



「....何してやがる...この変態オヤジ。」



黒い髪が風にゆれた。



「...ふっ、ふはははは!!愚かなる弟ー!!!おはよう」

キラーン


「死ね、かわいそうな兄」


サスケは眉毛ひとつ動かさずにイタチの持つ布切れをかっさらった。


「ちょおサスケー?それは完璧な兄に向けたプレゼントじゃあないのかい?」

イタチはめげなかった。

手は照れんな照れんなとばかりに怪しく動きまわる。 

「....いい加減死んどけ...誰が変態に下着受け渡すんだよ...」


サスケの肩はピクピクしはじめ、ヤバい雰囲気がかもちだされていた。

イタチは両手をそわそわと動かしてキョどる。

「ちょ、弟っそんなに怒るな...悪かった、兄さん悪かった!!」 


サスケはもう一度イタチを睨みつけると
廊下を進んだ。




「今度こんな変態行為に手を出したなら、てめえの命はないと思え。」



片手に持つ布切れは風にゆれた。


しかし、風にゆれた瞬間、ポンと音をたてて消え去る



「....笑」



「...フッ、なめるでないぞサスケ。この兄、そう簡単にこのレア下着を受け渡すと思うかーナンセンス!!」


イタチは下着を目の前に広げた。



「兄が知らない間に、サスケがこんなもんはいてるとはな....。」

「や、やめろ!」

ピラ



だれもが知っている猫型ロボットが風にゆれて不敵な笑みをこぼす。

「サスケ、サスケよ!!なぜだ。なぜ、ドラえもんなんだ!!!」


絵柄を見た瞬間、サスケはかすかに跳ねた。


「うわああああ!!やめろ!!それは....手に入れるの大変なレア商品で....」



「....わかってる。わかってるぞ....お前の気持ちはよくわかる。

俺と、そろえたかったんだよな、パンツ。」






サスケは目を疑った。




「そ、それは...」








イタチはまた微笑むと、ズボンを少し下ろした。




「...言ってくれたら、あげたのに。


レアなんだろ、

しずかちゃん。」


かすかにできた隙間から、あの愛嬌のあるおでこが見える。



「....負けた....」




サスケは
膝をついた。



「...フッ、私に勝ちたいのならば、ジャイ子の一つや二つ、見つけてこい。」






うちは家の朝は


平和、そのものだった。




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