DEATH
□鬼の保険医
1ページ/3ページ
うううう
「....いってえ..」
確か、
昨日の夜からだった。
「まじ大丈夫かよ、メロ。」
マットは心配して俺の背中をさすってくれた。
この学校では普通、どんなに具合が悪くても保健室に行くことを勧めない。
みんな言う。
保健室にはそれは恐ろしいものが生息している、と。
俺が腹をかかえて机に突っ伏していると、くそ教師がこっちに気づいてしまった。
「メロ、どうしました?」
アホ....
黙って授業やってろよ。
「なんでもな.....うう」
もう限界だった。
胃がねじれて2つになりそうだ。
「お腹が痛いのなら、
保健室に行きなさい。」
ざわざわ
みんな哀れみの顔でこちらを見る。
がたっ
マットが立ち上がった。
「メロ、今日1日我慢して保健室行った方がいいんじゃん?」
「お..おまえ...裏切んのかよ!」
「メロのためだ。」
俺はマットに引きずられながら教室を後にした。