番外編

□甘い甘い
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放課後の食堂。
私達は会計なので色々計算しなきゃいけないことがあるわけで。
今日は先日集めた校内募金の集計を行っているのです。
柴崎くん曰く生徒会室より食堂のほうが仕事がはかどるとか。

「…プリン3個目…」

「甘いもの好きだし」

「はあ」

「だからといって何でも甘ければいいって話ではない」

「おぉ」

「例えば日野さんという一般庶民とアラブの石油王が付き合うことになったとしよう」

「何その例え。想像つかない」

「じゃあ日野さんという一般庶民と俺という天才が、」

「そのくだり必要かな」

「要は二人が必ずしも甘くなければならないというわけではなくて」

「関係がね」

「苦くても渋くても、その二人の恋愛にかわりはなくて」

「まあね」

「俺はそんな人生をゆっくりと歩いて行きたいと思う」

「何の話だ」

「しかし時には甘さも必要だ。例えば今、日野さんが食べ残しているケーキセットのような甘さが必」

「最初から食べたいって言いなさいよ!」




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