Fate
□想定外
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恵「何で賞品が出ないんだよ!!」
恵が拳を机に叩きつける。
今は放課後の会議中で、球技大会の話題になった途端恵が叫んだのだ。
涼介「出ますよ。トロフィーが」
恵「トロフィーが何の役に立つってんだよ!あたしは一年の頃からこのことがずっと不満だったんだ!」
賞品なしで汗水流して頑張れとか、都合良すぎるだろ!と喚きだす始末。
颯太「んー…確かにその意見はいくつか貰ってるんだけどね、実際」
恵「ほら見ろッ」
和「ここの生徒はホントに可愛げがないな」
しおり「アハハ、その中でも特に柴ちゃんが…って痛い痛い!ほっぺ取れる!!」
俊二「静かにしろ」
仕方がないな…とため息をつく俊二。
涼介「出すんですか?賞品」
恵「まじか、一ノ瀬!」
俊二「予算次第では考えてもいい」
そう言って会計の二人に目を向ける。
ナツ「…元々球技大会には予算が割かれていない。上への相談が必要」
和「金額的には大したことないだろうけど、申請がメンドクサイ。許可されるかどーか」
俊二「諦めろ、有川」
恵「おい!」
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