Fate

□嬉しい気持ち
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恵「赤点はなし…まぁこんなもんか。うざい補習受けなくて済むし」

ナツ「…そこそこ」


恵達のクラスでもテストが返されていた。
つい廊下で話し込んでしまう。


由衣「そういえば、しおりはどうだったの〜?…って、あれ?」


周りを見渡す由衣。
いつも騒がしいしおりの姿がないことに気づく。

その時


恵「…あ、男子役員」


ぶっきらぼうに呟く恵。


俊二「まだこんな所で油を売っていたのか。集まりには遅れるなよ」

恵「チッ、分かってるってーの!」


ちょうど恵達の教室の前を通りかかった男子生徒会メンバー。
少し言葉を交わしただけですぐ生徒会室に向かって行ってしまう。


由衣「あ、あの。待って!」

俊二「…?」

涼介「どうしたんです」


由衣の言葉に立ち止まる四人。


由衣「しおりがいないみたいで…」

恵「あれ、そういやアイツどこ行ったんだ?」


辺りを見回しても教室の中にもしおりの姿は見当たらない。


和「トイレじゃないの」

ナツ「でもしおり様子変だった」

颯太「今日は球技大会についての話し合いだし、一応全員いたほうがいいよ」

俊二「…そうだな」





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