Fate
□嬉しい気持ち
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しおり「ふへぇえ…」
しおりが何度目か分からない気の抜けたため息をついた。
恵「何なんだよお前はさっきから」
しおり「やっと聞いてくれましたな！うちは今落ち込んでいるのだ！」
恵「あっそ」
しおり「ちょ、もうちょっと興味持ってよー！」
ナツ「…元気そう」
由衣「やっとしおりの嫌いなテスト終わったのに…どうしたの？」
そう、数日前に例の実力テストは終わっているのだ。
いつもなら「これでもう自由の身だぁ〜!!」「いやアンタ勉強してないじゃん」というのがお約束のパターンなのだが…
今回は少し様子が違うしおり。
しおり「今日返ってくんのかなぁー…」
恵「イジって…じゃなかった、慰めてやるから悩みを話せよ」
しおり「イジってって聞こえた！」
story 7.嬉しい気持ち
颯太「今日で全部返ってきたね」
俊二「ああ」
放課後になり、2組では既にテストの答案が返却されていた。
涼介「…カズ、古典が0点なのはどういう事ですか」
和「見たな。寝てたんだよ」
涼介「…はぁ」
とは言っても他の教科が高得点のため、順位がそこまで下がることはなさそうだ。
俊二「そろそろ行くか…」
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