Fate
□嬉しい気持ち
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ナツ「やっぱここには居ないね」
手分けして捜すことにした生徒会メンバー。
会計の二人は生徒会室で待つように言われていた。
和「帰ったんじゃないの」
ナツ「声もかけずに帰るかな」
和「電話してみてよ」
ナツ「かけたけど電源入ってないみたい」
和「はぁー…」
めんどくさそうに椅子をギシギシならす和。
和「10分して見つからなかったら俺帰るから」
ナツ「アナタまで居なくなってどうするの!」
和「眠いなぁ…」
机にひじをつき、窓の外を流れる雲を眺めながら呟く和。
空いている方の手でメガネのレンズを磨いていく。
ナツ「今日はメガネなんだね」
和「んー…」
ナツ「キャンディーあるよ」
和「んー…」
ナツ「…あ、チョコもあった」
和「まじで?」
ナツ「もう…」
*****
俊二「はぁ…」
ここにも居ない、か…
俊二は図書室のドアを閉めた。
俊二「何で俺がこんな事を、」
そう言って事務室のドアに手をかけた瞬間
しおり「バァーンっと!!」
俊二「なっ、」
勢いよくドアが開いた。
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