ケロロ短編

□ケロロ 共鳴!縁結ノ鐘
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鳴らすと好きになるんじゃない
好きだから鳴らすんだ  by623


ケロロ軍曹 〜共鳴!縁結ノ鐘〜


夏休み。
普通の学生にとってはどこまでも遊びまくれる数少ない時期だけど、俺にとってはイラストの仕事とかラジオの特番で忙しい季節だ。
昨日だってイラストの〆切が3つ重なってて大変だったんだ。
俺はやれと言われてやるタイプじゃないからなかなか終わらなくて。
…〆切に追われるってさ、夏"休み"って感じじゃないよな…
そんな俺の夏休みの数少ない休みの日。
積まれたガンプラとかゲームとか進めようか、いやドロロと囲碁でもしようか、いやいや冬樹君に会いに行ってみようかなんて悩んでいたら、

「睦実さんこんにちはー」

冬樹君が、ひょっこり遊びに来てくれた。
アポもなく突然の事で呆気に取られてしまったけれど、

「ご迷惑でないならお邪魔していいですか?」

なんて冬樹君に困ったように言われて追い返せる俺ではない。
というかそもそもご迷惑ではなくて、むしろ嬉しい訳だけど。

「ん、どうぞ」

招き入れてあげると、冬樹君は嬉しそうに顔を綻ばせた。

「えへへ、おじゃましまーす!」

はにかんだ笑顔が可愛いなあ…
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