ケロロ短編
□ケロロ 来客!手洗手助手繋
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彼は本当に優しいからね。
ケロロ軍曹〜来客!手洗手助手繋〜
夕方ごろ。
623ことこの俺、北城睦実の家に突然の来客があった。
仕事前に一眠りしてたんだけどな…
起こされてしまった。
まだインターフォンが鳴っただけで、誰が来たかはわからないんだけどね。
実の所来客があること自体珍しい事で、それはまぁ俺が人にうちの場所を教えないからなんだけど。
芸能人は見付かるとうるさいからね。
知ってるのは通ってる高校の関係者とクルル達位なんじゃないかな。
ただ、今来たのは多分クルルではないだろう。
クルルは自称嫌な奴だけど、来る前に連絡を必ず寄越す律儀な奴だからさ。
じゃあ学校関係か?
いやいや、アイツら俺に関わりたがらないからな。
なら、どうせ新聞の勧誘なんかだろうと決めつけて、
眠かったのもあって対応しないで5分位したころ。
また、かなり控え目にインターフォンが押された。
…?はて。
新聞の勧誘はしつこいのはわかるけど、果たしてこんなに控え目にインターフォンを押すものか。
というか5分も待つものか。
気になってしまった俺は、
少し寝癖の残ったままの頭で玄関を乱暴に開けた。
「わっ!」
聞き覚えのある悲鳴。
しかし正面に人の姿はない。
左右を見回してもいない。
少し下に視線を移すと…
「…すみません、寝てましたか…?」
申し訳なさそうにした冬樹君が、俺のことを見上げていた。