ケロロ短編
□ケロロ 僕達怎麼生最強組
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溜息をついて落ち込んだ僕を見かねたのか、
「それじゃ、技術とかあんまり関係ないゲームしようか?」
という睦実さんに連れられてきたのは、何かタッチパネルで操作するタイプの機械。
「マジカルそもさん?」
看板に書いてあるタイトルを口に出すと、そうそう、と頷く睦実さんの座る長椅子の隣に座るよう引っ張られた。
…睦実さんと距離が近い。
少し緊張するな。
「これはクイズだからさ、知識あれば行けるよ」
という睦実さんが小銭を入れる間、僕はすぐそばにあったゲーム解説の小冊子に目を通す。
全国のプレイヤーと通信対戦するクイズゲームだとかで、いろんなジャンルのいろんな問題があるんだとか。
「きっと俺と冬樹君なら勝てるさ」
なんて睦実さんは言うけど、僕自身はそんなに色々知っているとは思わないんだけどなぁ。
「あぁほら、はじまるよ」
「え」
睦実さんの声に意識を戻すと、既にゲームが始まっていた。
『始まります!』
という可愛らしい声と同時に画面に出たのは
〜雑学・タイピング〜
という文字。
どうやらジャンルと出題形式みたいだ。
へぇ、こういう風なわけられかたなのか。
[第一問]
映画やテレビ撮影の技法で、無音の映像に音声を後から入れる技法を何と言う?
…あぁ何だ、これくらいなら簡単だよ。
正解はこう、
『ア』
『フ』
『レ』
『コ』
っと。
『アフレコ』だね。
…回答送信が『せっぱ』ボタンってのは面白いなぁ。
みんなの回答が出揃った瞬間、僕の画面には正解の文字とピンポンという音が鳴る。
…このくらいの問題でも結構間違えてる人が多くて驚くよ。
「冬樹君すごいな。俺、アテレコだと思ってた」
えー…
「睦実さんが間違えちゃまずいでしょう…」
芸能人なのにー。
ちなみにアテレコっていうのは、洋画なんかの英語を吹き替える技法の事だよ。
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