漂白の間

□コン☆コンDX!
2ページ/22ページ


※新番組のお知らせ

チャッチャッチャラチャラ〜♪
(スタジオに流れるオープニング曲)



コン:「レッディ〜スェアァ〜ンド、野郎共ォオッ!元気してるかっ?俺様こそはBLEACH界のスーパーアイドル、さすらいのモテ王者コン様だっ!…なのに三年も本編には登場出来ずオマケ漫画では毎回痛い目に遭い、巻末のラジコンすら打ち切りの危機っ…(涙)
うぅ…回想シーンでくらい出してくれたっていいじゃねぇかよ…ネエサンも井上さんも冷たいぜ…!こうなりゃ残された手段は一つ!サイトをジャックして俺様が主役の番組を放送してやるぜ!ッてなワケで始まったこの番組、『コン☆コンDX!』司会は当然このコン様だ。特盛リスナーのみんな、最後までついて来いよッ!!」





コン:「…ふう。掴みはこんなもんか…?えー、台本によると俺様の他にもう一人アシスタントが出るらしいな。誰だろうな…?心優しい特盛美人だとイイんだけどな〜♪」


ウルキオラ:「…俺だ」

コン:「ひぃッ!?」


ウルキオラ(以下ウルと表記):「破面#4…ウルキオラ・シファーだ。この番組の司会を担当する…」

コン:「ちょちょ、ちょっと待てェ!」

ウル:「……何だ」

コン:「…いぇあのぅ…この番組の司会は俺でして…ていうかアシスタントったら普通女のコだろ!?誰だよこんなトークに不向きな奴連れてきたのは!?」

ウル:「…思い違いをするな。貴様は司会などではない」

コン:「え゛…とおっしゃいますと…?」

ウル:「貴様の役割はリスナー共から送られてきた葉書の入った抽選箱を運んだりスタジオ観覧に来た客共にスポンサーが提供する手土産を配ること…。それ以上でも以下でも無い」

コン:「ごき〇んようのライ〇ンさんポジションッ!?…つうかそれマスコットじゃねぇか!」

ウル:「そうだな」

コン:「い、いやそうだな。じゃなくて!この企画はあくまで『本編で出番のないキャラに愛の手を』がコンセプトなんだぞ!てめぇこないだまでバリバリ本編に出ててその上二回もコミックスの表紙になってるクセにこんなとこまで顔出すんじゃねーよ!図々しいんだよ!」

ウル:「ほう…?」

コン:「…って、思うリスナーもいるんじゃないカナ〜なんて思うんですけどイヤイヤ俺がそう思ってるとかじゃなく」

ウル:「人間共がどう思うかなど俺の知ったことではない…別に進んで引き受けたわけでもないがな。…散り際にうっかり『少しお前らに興味が沸いた』と洩らしたら何故かこの役目を命じられた…」

コン:「あ、そうなんスか…気乗りしないんなら無理にやってもらわなくても…」

ウル:「俺は与えられた役目を果たすのみ…そこに俺の意志など介在しない」

コン:「ハハハ…俺様の番組が…(涙)」

ウル:「今回はこれで終了だ。次回からはゲストを呼ぶ…質問があるなら葉書でも寄越すがいい」

コン:「うぅ…優しい特盛リスナーの皆!可哀想なコン様への励ましの手紙や恋文ガンガン受け付け中だぜ!…とりあえず次回の放送まで俺が生きてることを祈っててくれ…(泣)」


ルールールル〜♪
(エンディング曲)

スタジオのライトが落ちた後も、コンのすすり泣きがいつまでも響いている…



次回もお楽しみに☆
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ