鋼鉄の間

□私が掴んだ縄の先は
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少し癖のある、金褐色の髪と。
均整のとれた逞しい体格と。
男らしくも、端正な顔立ちと。

「お呼びでしょうか、父上」


渋い響きを持つ、声と―…



訪れた魏で、初めて逢ったそのひとは。
優しかったころの兄様に、少しだけ似ていらした…。

 
 
 
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