「いらっしゃいませ−!」

ファ−ストフ−ド店に着いた時にはバテバテな俺。

いや、体力面っていうより精神面が、な。

女の子ってこんなに気遣うもんだっけ?




 3 【俺と彼と彼女と友人】




「由里菜何食べる?」

「え−っと…、どうしようかな?」

「ブンちゃんは?」

「あ、俺?
いつものに決まってんだろぃ?」

「好きだね〜。
あたしはハンバ−ガ−のセットにオレンジジュ−スで!」

「お前さんもいつものやの。」

「へへ、バレた?」

「バレバレだろぃ?」

「由里菜は決まった?」

「…あたし、丸井君と一緒の食べたい、かな。」

「や、やめた方がいいぜ?
かなり量あるしよ。」

「うん、でも丸井君の食べてる物、食べてみたいし。」

「あ−…そっか。」

「大丈夫やき、食べれんくてもブン太が食べてくれるけぇ。」

「うん!じゃあ丸井君のと一緒で。」

「それじゃあ、あたしと由里菜は席取っておくから注文しておいてね。」

「了解ナリ。」

どうも調子狂う。

なんつ−か、いつも3人だったから違和感があるっつ−か。

1人加わるだけでこんなに変わるもん?

落ちつかねぇ。

「慣れじゃよ、ブンちゃん。
彼女作るんやろ?」

「…人の心、読むなよな。」

「……プリ。」

「わかってるよ。」


4人分の注文をして、2人の元へ向かう。

その足は少し重く、何度帰りたいと思っただろう。

そんな俺は最低だってことは分かってる。






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