Boys Love
□噛み合わない愛情
2ページ/7ページ
そりゃあ・・・
悪かったとは思っている
無理やり抱いてしまったのは
あいつは初めてみたいだったし
ひどく怯えていたし・・・
でも元はと言えばあいつが悪いんだ
誰にでも笑いかけやがって
あいつは自分のことに疎すぎる
自分の魅力をわかってねぇ
俺がどんな気持ちかも知らねぇで・・・
終いには銀時なんかの肩もちやがって
あいつの恋人は俺だろ?!
俺はイライラし過ぎて
ズラのことしか考えられなくって
雨が滝のように降っているのに
傘をさすことすら忘れていた
どんっ
不意に肩に何かがぶつかる
「あぁ?! なんだテメ−?」
明らかガラの悪そうな男たち
・・・まぁ俺が言えたもんじゃねーけど
「ぶつかっといて謝罪もなしかよ?」
「肩が折れちまっただろ−が!!」
「・・・・・・・・・・・」
ざっと見7・8人ってとこか
「なんか言ったらそうだ! あぁ?」
ひとりの男が俺の胸倉を掴む
「・・・っせーよ」
俺はその胸倉を掴んだ手を握り返して
ぎりりと締め付ける
「・・・・っっ」
男の力が緩み
がっっ
そいつの腹に膝を入れる
「がっ・・・はっ・・・」
男はがくりとその場に倒れる
「俺は今 機嫌わりぃんだ」
周りにいた男達が
一斉に襲いかかってきた