Boys Love
□野良猫
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廃校舎の扉には鍵がかかっているが
扉自体ボロボロなので簡単に壊せた
「・・・よっと・・・」
旧保健室を見つけた高杉は桂をベッドにおろした
桂はまだ目を開けない
「・・・どうするか」
高杉は眠る桂を見下ろして呟いた
とりあえず冷えた身体をなんとかしないと・・・
「脱がすか」
びしょ濡れの制服はよけい身体を冷やす
そう高杉は考えた
そして本当に脱がせた
あっという間に
高杉は女の服を脱がすのに慣れていた
そうして下着姿になった桂に毛布を何枚かかけた
「あとは傷・・・か」
桂は兎に角傷だらけだった
ガチャガチャと薬品棚をあさる
すると応急処置はできそうなくらいの道具が集まった
その道具を使って高杉はテキパキと桂の傷をふさぐ
・・・彼は傷の手当にも慣れていた
「やることは・・・やったよな」
今 自分が出来る限りのすべてをやり終えた高杉は
未だ目を開けない桂を見てそう言った
「・・・ま いいか」
目覚めるまで気長に待とう
高杉は煙草を咥え 火をつけた