もう一つのオレンジ

□壱〇 旅立ちの日
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浦原商店前に着くと

そこには紅・織姫・チャドがすでに待っていた

「・・・え なんで

 なんで紅や織姫とかがここに?」

「あ そか 凛護知らないんだよな

 こいつらも一緒にいくんだよ 尸魂界」

「はっ?! なんで?!」

そんなの きいてない

「なんでって・・・行くっていうから」

一護は困ったように頭を掻く

「・・・・・・・・・・」

私は黙って紅を見る

「大丈夫だよ 凛護」

紅は私の言いたいことを悟ったようにふわりと笑う

そして

「それに俺たちだって朽木さん助けたいし」

こうつけたした

「・・・・・うん」

そう 言われたら 認めざるを得ない

断ったら

それは私のただの我侭

しかたが ない

「それよりさぁーー」

この重苦しい空気に全く動じない

織姫の明るい声がはねる

「「・・・・・・・・・・・・・・」」

そこにいる全員が黙って

哀れみとも 尊敬ともいえる眼差しを織姫に向ける

「石田君は?」

「は? あいつもくるの?!」

石田と言えば 確か一護の友達の滅却師

「・・・あいつは こない」

「なんでっ 茶渡くん」

「あいつはそういう・・・」

「誰が来ないって?」

茶度の言葉を断ち切って新たな声がした

「石田 おまえ・・・」

そこにいたのは石田本人

一護がその名を呼び

「・・・なんつー格好してんだ」

その感想を述べる

「なっ 失敬な!!

 これは滅却師の正装なんだぞ!!」

石田はそれにつっかかる

「いやぁー みなサンおそろいで♪」

そこへタイミングよく浦原がやってきた

「準備は いいでスか?」

「・・・・ああ」

準備なんて とっくに整っている

「では いきましょうか♪ 尸魂界へ」











 





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