もう一つのオレンジ
□九 夏の花火
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「・・・あ・・・」
目の前の壁には
大きな 穴
壁が崩れ
そこから細い煙が上がる
「で・・・できたーーーー!!」
俺の瞳は真っ赤
「やったぁ!!紅焔くんっ
これで尸魂界にいけるっ」
「・・・うむ」
織姫チャンは自分のことのように
飛び跳ねて喜んでくれる
「おーーー・・・
瞳がじんじんする〜」
まだちょっと信じられない・・・
これが俺の・・・瞳
ファンファンファン・・・・
「・・・ん?」
感傷に浸ってると遠くからよくない音が聞こえてくる
ファンファンファン
「えぇっ?!」
この音はもしかしなくとも・・・
「莫迦者共っ 大騒ぎになっとるではないか!!」
「わーーーーーーーーーーっっ!!」
俺たちは大急ぎで裏口から逃げた
・・・凛護
待っててね
俺も強くなって
君が泣かなくてすむように
護るから