もう一つのオレンジ
□壱 手にした力
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どうやら目の前のバケモノは
私たち姉弟に会いたくてやってきたらしい。
それを弟は嬉しく思ってないようだ。
もちろん
私もだけど。
ゴドォン
あ
あの黒着物のオ・・・・
長いから少女でいいや。
が またまた吹っ飛ばされた
「・・・死神!!・・・」
あれ?
その子”死神”って名前なの?
・・・・・・まっさかぁ
ガジャァァァン
少女はお向かいの塀にたたきつけられた。
そこに残ったのは
バケモノと我が弟。
ねぇ・・・
コレ かなりやばくないか?
「よォ・・・おまえ 俺の魂が欲しいんだろ?
だったら俺とサシで勝負しろ!!」
莫迦か・・・
アイツにお前が適うわけないだろ。
なんでお前はそうなんだ。
傷付こうとする
護ろうとする
ヤメロよ
これ以上私に
惨めな思いをさせないで
「一護ぉぉぉぉぉぉぉぉ」
バギン
あぁ・・・私にはまだ
力が足りないの?