もう一つのオレンジ

□壱 手にした力
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「うろたえるな小僧っっ!!

 貴様の家族はまだ誰一人
 
 奴に魂を喰われてはおらん!」

あれ?

我が弟は

あの黒着物のオバケ少女と知り合いですか?

てゆーか

遊子無事なんだ・・・・

今はバケモノの手の中じゃなくて

弟の手の中にある。

バケモノの腕はさっき斬れた。

はー・・・

とりあえずよかった。 うん


















「ちょっ・・・ちょっと待て

 ”虚”ってのは人間の魂を喰うために・・・」

ちょっとまて

お前がまて

あんたらは何語しゃっべてんだ?

バケモノから少し離れて

弟とオバケ少女はなにやら会議をはじめたけど

私にはその内容がさっぱりわかんない。

「”虚”はより霊的濃度の・・・・・」

あー

話が進んでいく。

やばい。

そろそろイライラピークだぞ。

「恐らく奴の狙いは 貴様らだ」

「き・・・貴様らって?」

「そこにいる女もだ」

あーあ

わかんないのに巻き込まれたよ。

最悪にもほどがある。

もー

いいかげんにしてほしいよねぇ・・・・















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