占いの館へようこそ‡遙か3‡

□母は恋する
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昨日のこと


譲が帰宅すると現代にきてから眠っていた白龍が目覚めていた。

譲は帰る前に望美の家に彼女の様子を見に寄った。すると同じく現代に来てから眠り続けていた望美も目を覚ましたのだった。

急いで家に戻りちょうど皆にその報告をした後、ヒノエが弁慶とリズヴァ−ンを連れて帰ってきた。

事態を把握してなかった譲は驚き、ちょうど玄関に景時と居た母を見た。

すると、よしえは

「譲」

「?」

「肉、買ってきなさい」

「え?」

「早く!いい?まちがっても三割引きとか輸入物なんか買ってくるんじゃないわよ。特上の和牛にあとお酒もいるわね。ああ、九郎くん!ちょっと。譲の買い物手伝ってあげて!」


譲は母がめでたいことが重なったので豪華な夕食をと考えていると思ったが実は違った。

「母君も喜んで下さっているようだな。白龍の話しだと将臣や朔殿も同じ時空に存在しているらしいしな」

「…そうですね。でもなんか変な気が」

買い物を終えて家に戻ると譲はよしえに客間を整えるようにいいつけられた。

「客間?誰か来るのか」

「なに言ってるの!今来てるでしょ!」

「え!景時さん達のことか?でも母さん、前に客間は絶対使わないって…。ヒノエ達も兄さんの部屋だし九郎さんは未だ外のプレハブだろ」

「こんなに増えたら仕方ないでしょ!」

譲は言われるがままに部屋の用意をして、その後夕食の支度を手伝った。
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