BL

□お人形
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「くっ…」

「これくらいじゃあやっぱり痛くないよね」

「………」

そんな顔しなくてもいいじゃないか

「相変わらず綺麗な血だね」

そんな綺麗な血が何故か疎ましくて傷に指を這わせてみる

「くっ…は」

「痛い?」

僕がする事に反応する君が可愛くてついいじめたくなってぐっと爪をたててみる

「あぁっ!!…」

「いい声…もっと聞かせて僕だけに」

「ふっ、痛…」

「気持ちいい?」

「いいわけないでしょう」

「なんだ残念」

次は舌を這わせる
傷口をなぞって時折深くまで押し込む
独特の血の味
だけど嫌悪感はなかった

「どうしたんだい?死神と呼ばれる君にしては余裕がなさそうだね」

「…煩い」

「悪いお人形だね、お人形の本来の姿を教えてあげようその体に」

「何を…」

「お人形は感情はいらない持ち主であるご主人様に全て委ねる」

切り裂いた服の間から飾りが見えていた
誘うようにツンとたっていて僕は本能に従いそれを摘む

「やめてください…」

「感情はいらないんだよ」

「ん…嫌です」

「嫌?」

「私は人形ではない人間です」

「初耳」

「ククッ…貴方に飼われるほど落ちぶれた覚えはないのですよ」

「脱走でもする気かい?」

「さあ?…ククク」

残念だよ
愛してるのに
とにかく今は

「ん…」

「ここ、感度がいいね」

首筋

君はこういうところがいいんだ
君のことならなんでも知ってるから

「んあっ…噛みつかないで」

「だんだん可愛くなってきたね」

「あ…はっ」

僕は首筋と飾りを犯す

「どうしたんだい?顔赤いよ」

「そんな事…」

「じゃあこれはなんなのかな?」

そっと布ごしに触れる

.
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