短い旅路

□夏の終わり
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夏の終わり


各所の花火大会も24時間テレビも終わり、夏も終わりを迎えようとしている


「夏も終わりだねぇ」

ごろごろゲームをしている浩史にそう話しかけると、返事の代わりに『はあぁ』と大きなため息をする


「ん?何でため息?あぁ、浩史夏好きだもんねぇ」

「まぁね、何?んじゃお前は終わってうれしいの?」

「うんw虫が出なくなるし、暑いのあんまり好きじゃないし」


虫の大キライな私としては、夏は速く過ぎて欲しいものだ

「えー、それくらい我慢しろよ!!根性ねぇなぁ;」

かわいらしくブーブー文句を垂れるがなぜそこで根性が;


「女の子は根性なんて必要ないもん!!それじゃぁ何?浩史はなんでそこまで夏が好きなの?」

「それは、寒いのよりいいし、それに・・・」

「それに?」


「女の子が薄着じゃん!!ぐわぁ;」


あまりに阿呆らしいことを熱弁するからつい殴ってしまった;

けど今回は浩史が悪い


「このエロ史め!!そんなに女の子の谷間が見たいの!?」


「ぷっはははh」

「な!!」

私がこんなに怒ってるのに笑うとはそういう神経だ!!

「嫉妬してるの?かわいいw」

「そ、そんなこと///」

図星なだけに何も言い返せない

このにやけた顔が腹立つ


「大丈夫、こんな可愛いお前がそばにいたら他の女の子なんか目に入んないからw」

「///」

なんか、うまく丸め込まれた気もするけど・・・ま、いっか

きっと、この人には勝てないんだろうなぁ


残暑も残るとある1日のできごとでした

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