タンペン

□冷たい体温
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重ねた唇は冷たく、酷く悲しい気持ちにさせた


「満足か?」

「…」


紅い瞳は不満気に早く退けと告げている


「いえ、もう一度…」

「好きにしろ」


何度重ねたところで虚しさが広がるだけなのに、それでも重ねずにはいられないわたしは愚か者なのかもしれない



冷たい体温
(心も体も…)
(何もかもが…)






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