タンペン
□姫君への告白
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「明日香さんを誘うなんてやるっスね!」
「そうか?」
翔の言葉に名無しさんは首を傾げた
「いやいや、あの明日香さん誘うなんてなかなかっスよ!ボクは絶対できないっスから」
翔は熱く続ける
「ふ〜ん…」
名無しさんは気のない返事をしながらペンを動かす
「毎度のことながら、テンション低いッスね」
「まぁ、授業中だからな」
「そんなもんスかぁ?」
翔が呆れていると
「おい、翔」
十代がこそこそと声をかけてきた
「なんスか、兄貴?」
「クロノス先生がこっち見てる!ついでに万丈目が睨んでるぜ?」
「えっ!ホントっスか?」
翔が十代の言葉を聞いて姿勢を正そうとした時
「シニョーラ丸藤!!」
「ハイィィッ!」
クロノスにいきなり当てられた
「明日香さん、##NAME2##名無しさんと映画に行ったって本当ですか?」
「ジュンコ今は授業中…」
「や〜ん、わたしも聞きたいですわぁ〜」
「ももえまで…」
明日香が小さくため息をついた時
キーンコーンカーンコーン
ちょうど授業の終了を告げるチャイムが鳴った
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