タンペン

□全てを
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転校生の真月くんは、明るくて元気で、それでいて失敗ばかりするけどがんばり屋さんで、わたしは彼のそんなところが大好きで…


「あの、真月くん…好きです!付き合ってください!」

「…嬉しいです!ボクで良ければ!」


勇気を出して告白をしたら真月くんはいつもの明るい笑顔で答えてくれた
それが嬉しくて、息が止まりそうで、心臓が爆発するじゃないかって思った


「わ、わわ!ど、どうして泣いてるんですか!名無しさんさん!」

「う、嬉しくて…」


無意識のうちに流れる涙を真月くんは困りながらそっと拭ってくれた
そんな彼に笑顔を見せながら、今自分は幸せだと、彼の指先の温度と共に感じた…


その幸せも、温もりも、偽りだったのだと、しばらくしてから遊馬くんたちに聞かされるまでは…






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