free

□*Baby Panic*
3ページ/4ページ


翌朝

「神田〜、そろそろおっきしよっか?」

モヤシの暖かな懐で心地良く目覚めた、俺。

ソレからやっぱり、モヤシに抱っこされて暖かいミルクを飲む。

結構幸せかも…

よく考えたら、自分が本当に小さかった時こんなに優しくしてもらった覚えが無い。

「神田、お散歩しよう?」

と言う訳でモヤシ、ラビ、チャオジー、リナリー、俺のメンバーで森に散歩に来た。

「良い天気っすね!あの花可愛いっすよVv」

「あそこら辺に小鳥がいたさ!」

とはしゃぎ回るラビと、チャオジー。

「クスクス…2人共子供ねー。」

「ですねぇ。」

「「あっ、神田リスだよ!可愛いよ!」」

お前らも十分ガキじゃねえか…

「べちゅに、きょうみ…あ、かあいいっ!」

思わずキュンとくる可愛らしさ…恐るべしリス!

リナリーとモヤシが、俺を見て

「可愛いねぇ。」

と、笑った。

「ん…りしゅかあいい。」

「分かって無いんだよねぇ。」

とリナリーとアレンがクスクスと笑った。

良く分からなかったからなんか腑に落ちないが、まぁ、良いか。

アレンの特大弁当を目の当たりにしたチャオジーは

「うはぁ〜アレンさん凄いっすね〜。」

と呆気に取られていた。

今日はリナリーが、ミルクを作ってくれたのだが、濃いし、熱いしで飲めた物では無い。

「あら、飲まないわよ?」

「ん?どれどれ…、濃いなこれ…ちゃんと計った?後、赤ちゃんには熱いよこれ。」

「あ…これ擦り切れ4回?山盛りにしてたわ!赤ちゃんってこれでも熱いんだ?」

「赤ちゃんの適温は人肌程度ですからねぇ。」

「へええ〜アレン君詳しいのね。」

「えぇ、ベビーシッターした事あるんですよ、僕」

師匠の所為でね…と言う言葉は敢えて飲み込む。

だが、皆察したのか何も聞かない。

「もあち。」

神田が、僕の頭に花冠を乗せた。

「神田って意外と器用なんだ。」

クスクス笑う僕。

「まあな。」

と、恥ずかしそうに微笑む神田が可愛い。

「そのぉ…もあち、おれ…もぅ、ねみい。」

リナリー達が見てない所では、何時だって甘えん坊で…抱っこの要求をしてくる可愛い神田。

「フフ…おいで、甘えん坊さんVv」

ギュツと抱きしめると気持ち良い子供の体温と、
赤ちゃんらしい、ミルク臭さを感じた。

あぁ、さっきミルク飲み損ねたから、中々ねんねできないのかな?

と気付き、作り直したミルクを与えると、眠りながらも吸い付いて、ンクンクと飲む小さな神田が可愛かった。

背中を、ぽんぽん…

けふっ。

苦手だったゲップの介助も最近は、上手く出来る様になった。
 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ