free

□*Baby Panic*
2ページ/4ページ


「むうぅ。」

…俺は赤ん坊じゃ無い!と言わんばかりの表情の彼の唇に僕は、そっと指先を這わせた。

「あが。」

「今神田、一応喋れてるけどさ、歯がちゃんと生えるまで、ミルクで我慢しよ?」

そう言われ俺は、渋々ミルクを口にした。

でも、ま…モヤシの大きくて温かな腕に抱かれて飲む温かいミルクも悪く無いかも。

全部飲み切って背中を撫でられてゲップしたら気持ち良くなりまた、眠気が来てモヤシの胸元にほお擦りして眠った。

「ユウちゃんまた寝ちゃったんか?可愛いさぁ。」

「はい、今度は指2本ちゅっちゅしてますよ、可愛いでしょ?」

「可愛いである、天使の寝顔であるな。」

と、クロウリーや、ラビまで神田を愛でていた。

たまに鼻や瞼がひくひくと動いて、んぶぶとか可愛い寝言が聞こえる。

「赤子は全てに置いて小さいであるなぁ…でもちゃんと小さな爪や睫毛もあるし…不思議な感じであるな。」

とクロウリーが、眠る神田のマシュマロほっぺを優しく指先で突くと、クロウリーの指をぱくんとくわえちゅくちゅくと吸い付いた。

「え?え?何である?」

「多分、条件反射ですよ、クロウリーさんの指先をお母さんのおっぱいと勘違いしたんでしょう。」

「ほほう、成る程であるなぁ…。」

目覚めると、モヤシの代わりにルベリエが居て、揺り篭から俺を抱き上げた。

「また…迷惑な物を…」

と言いつつほお擦りしながら、ぽんぽんと、俺を優しく揺さぶりあやしている…。

まさか、ルベリエがこんな事する何て思いもしなかった…頬に触れる髭がくすぐったい。

「あきゃぁ〜Vv」

思わず笑う俺、ルベリエは何故かダダ泣きしていて

「可愛い!嗚呼エンジェル!」

とか叫んでいる…彼の意外な1面を目の当たりにした…。

リンクも俺を触りたそうにしているが、赤ん坊に触れるのが怖いのか、もじもじとこちらを伺っている。

なので、リンクのオサゲを小さな手でつんつんと引っ張ってやった。

「ほら、リンクも抱っこしてやって下さい。」

といつの間にか戻って来たモヤシが笑った。

リンクに、モヤシ、ルベリエまでもが、満面の笑みなので俺も少しうれしい気がした。

「ウォーカー、赤ん坊は良いな…何処までも純粋で…優しい。」

とはにかんだ笑顔で、リンクが幸せそうに俺を優しく、抱きしめた。

まぁ、たまにはこう言うのも悪くねーかも…、だってみんな優しいから。
 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ