駄Novel

□*ラビ兄ちゃんと、アレンとユウ*
4ページ/26ページ


「じゃあね、ラビ君♪」

俺は、帰って行くオッサンを、呆然と見ていた。

(どうすんさ、これから…)

ぼそっと呟くと、後ろから耳に馴染んだ声が聞こえた。

「ラビ、何ぼーっとしてるの?」

「リナリー。」

幼なじみの、リナリーだ。

「どうしたの?その子。」

と、よく眠っている赤ん坊を、抱き寄せた。

「俺の、弟らしい、今押しつけられたんさ。」

「え!?この子のママは?」

「この子生んですぐに、死んじまったらしい。」

「そっか、おじ様忙しいから、あまり面倒見られないものね。」

「でも、俺らも何時だって面倒見られる訳じゃないさ。」

「問題は、そこよね。」

「俺ン所で良ければ、面倒見とくよ?」

と、向かいの、託児所の保育士
ティッキーの、あんちゃんが、声をかけて来た。

脇には彼の、妹と弟がいる。

「可愛いじゃん!何ヶ月?」

と、元気よく声をかけてきたのは、妹のロードちゃん。

「赤ちゃん、撫でて良い…?」

と、もじもじと、寄ってきた子が
弟の、イーズ君。

「頼んでもいいさ?」

「うん、昨日1人保育士増えたんだけど、乳児院で働いてた子なんだよ。」

「お〜、それは、助かるさ♪」

と、言うことで無事に、夕方までの預け先が、決まった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ