駄Novel
□*ラビ兄ちゃんと、アレンとユウ*
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「じゃあね、ラビ君♪」
俺は、帰って行くオッサンを、呆然と見ていた。
(どうすんさ、これから…)
ぼそっと呟くと、後ろから耳に馴染んだ声が聞こえた。
「ラビ、何ぼーっとしてるの?」
「リナリー。」
幼なじみの、リナリーだ。
「どうしたの?その子。」
と、よく眠っている赤ん坊を、抱き寄せた。
「俺の、弟らしい、今押しつけられたんさ。」
「え!?この子のママは?」
「この子生んですぐに、死んじまったらしい。」
「そっか、おじ様忙しいから、あまり面倒見られないものね。」
「でも、俺らも何時だって面倒見られる訳じゃないさ。」
「問題は、そこよね。」
「俺ン所で良ければ、面倒見とくよ?」
と、向かいの、託児所の保育士
ティッキーの、あんちゃんが、声をかけて来た。
脇には彼の、妹と弟がいる。
「可愛いじゃん!何ヶ月?」
と、元気よく声をかけてきたのは、妹のロードちゃん。
「赤ちゃん、撫でて良い…?」
と、もじもじと、寄ってきた子が
弟の、イーズ君。
「頼んでもいいさ?」
「うん、昨日1人保育士増えたんだけど、乳児院で働いてた子なんだよ。」
「お〜、それは、助かるさ♪」
と、言うことで無事に、夕方までの預け先が、決まった。