novel
□give me smile
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オレは今日も重力室で修行をしていた。
一度負けてしまった、あいつに勝つために。
あんな下級戦士に、いつも仲間とへらへら笑ってる奴に、二度と負けてたまるか。
プライドが、オレを奮い立たせる。修行はさらにハードになるばかりだ。
――カカロットのことを考えるだけでイライラしやがるぜ。
「…少し休憩するか」
しばらく動きまわっていたオレは、休憩をとることにした。
地べたに座り、ドリンクを飲む。
すると、ドアから見慣れた女が入ってきた。
青緑色の髪、セミロング…ブルマだ。
「やっほー☆頑張ってるぅ?」
「…お前には関係ない。」
オレがそう答えたにもかかわらず、ブルマは近寄ってきた。
「まあいいわよ。それよりね?今日、カメハウスでちょっとしたパーティーをやるみたいなのよ。一緒に行くわよね?」
「いやだ」
オレは即答した。
下らん。そんなものに参加している暇があったら修行をする。
「そんなこと言って、この間もすっぽかしたじゃない」
「いやだ」
「もー、いいじゃないのよー」
「いやだ」
「ごちそうもあるのよ?」
「いやだ」
「あんたが前から欲しがってた緑のバランスボールあげるから」
「…いやだ」
どれくらいこんなやり取りをしていただろうか。唐突にブルマが呟いた。
「孫くんだって来るのになぁ〜」
「孫くん」という単語がオレの耳に入った瞬間、反射的にオレは目を見開き、ブルマを見ていた。