novel
□好きなんだよ
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部屋を出たバーダックは、宇宙船内を歩いて行く。その後をオレは物の陰に隠れながら追っていった。バーダックはオレに気付いていないようだ。
…てかこれ、軽くストーカーじゃねぇ?
でもオレは、バーダックのためなら何だってするぜ☆
そして、一つの部屋の前であいつは止まった。
しばらくして、ドアが開き、中に入っていってしまった。
その部屋にオレも静かに入り、陰からみてみると…
バーダックは、一人の女と一緒にいた。
「なあ、この酒、かなり美味いんだぜ。お前も飲んでみろよ。」
「知ってるよこの酒!サイヤ人達の中で有名なんだよな!そうそう、あたしも用意してたよ!ほら!」
「お?気がききやがるな!セリパ!」
「今日は飲もうよ、バーダック!」
その女は、セリパというらしい。どうやら二人で…宴会をしているのか?
しかし、あのバーダックの楽しそうな顔。今まで見たことが無いくらいだ。
「(バーダック…オレといるよりも女の方がいいのかよ。)」
オレはそれを見ているのが耐え切れず、部屋を出た。
「(ちっ…バーダック…)」
バーダック、バーダック、バーダック。オレの頭にはあいつしかなかった。
何だか無性にイライラする。
「ああっ!! っ、くそっ!」
オレは走って自分の部屋に戻り、布団に潜り込んだ。