novel
□first kiss
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「っ!!す、すまない、カカロット…!」
「は、ははは…くすぐったかったか?わりぃわりぃ。」
「だが…」
申し訳なさそうな顔をしたベジータを見た悟空の心はさらにときめいた。
「…vじ、じゃあさ、ゆっくりやるとくすぐったいから、スッといくぞ、スッと。」
「分かった…」
再び先ほどのようにベジータは目を閉じ、悟空はベジータの肩に手を置いた。
「…いくぞ。」
その瞬間。
バンッ!
「パパ〜!外で組み手しようよ〜!!」
「お父さ〜ん!僕とも〜!」
ドアを勢い良く開け、入ってきたのはトランクスと悟天だった。
「え、な、悟天!?」
「トッ、トランクス!」
二人の周りの空気が一瞬凍る。
悟天は不思議そうに見つめるだけだが、トランクスはニヤニヤし、悪戯っぽい目で二人を見ている。
「へ〜ぇ、パパとおじさんってそーゆー…」
「え、いや、これは違うぞトランク…ぐゎっ!」
名前を言い終わらないうちに、悟空は壁へと飛ばされた。
そう、悟空の顔に、ベジータの右ストレートが入ったからだ。
「お…オレ達はトレーニングをしていただけだ!と言うよりも人の部屋に勝手に入ってくるな、バカ!」
「あれ、そうだったの〜?それにしても変なトレーニングだったけど〜。おじさんがパパの肩に手を置いててさ…どう見てもキ」
「ええい、だまれ!ほらっ、いくぞカカロット!」
トランクスの言葉を慌てて遮り、悟空を引きずって、ベジータは部屋から出て行ってしまった。
「んねぇ〜、トランクスくん。どうしてお父さん達ほっぺが赤かったの?」
「さ〜ぁ?なんでだろうな〜?」