novel
□first kiss
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「…キス、してみてえか?」
「…別にしなかったら死ぬというわけではないだろう?したいとは思わんな。」
「(まあ…そううまくいくわけねえよな)」
その、ベジータらしい答えを予想していたかのような悟空は、遠回しな言い方をするのをやめ、単刀直入に言うことにした。
「ベジータ、オラとキスしようぜ。」
案の定、ベジータは驚いているようだった。
「お前と…オレが、か?」
「イヤなのか?」
「ちっ、違う…、だから、な」
何か言いたそうなベジータを、悟空は不思議そうに見た。
「キスなんて、初めてだから、どうすればいいか分からないし、上手くできないだろ…?」
「なーんだ!そんなことしんぱいしてたのか?大丈夫だって!するときはオラからいくし、おめぇは目ェ閉じてじっとしてりゃいいんだよ。」
ってか上手くって…最初からそれはちょっとな;
ベジータの肩に手を置く悟空。
「それじゃあ…いくぞ?」
「あ、ああ…」
顔を真っ赤にしながら、ベジータは目を閉じた。
「(か、可愛い…v)」
そんなベジータに悟空も赤くなりながら、そっと唇を近づける。
「(っ、カカロットの鼻息が…こそばゆ…っっ!!)」
「は・っくしょん!!」
今にもお互いの唇が触れそうなその時、ベジータはくしゃみをしてしまった。