小説
□interdipendenza…
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『バクラッ……行かないでよ…………………………………………………………消えないでっ!』
「バクラぁぁぁッ!」
ハッ…ハッ…
息が切れる。
「…ゆ……め……?」
そう。これは夢だ。
わかってはいる。でも、どうしようも無く不安になった。
夢が現実になっていないかと。
ベッドから抜け出し、在る筈の人を探す。
「バクラ…?何処に居るの……………?」
呼び掛ける。
「バクラ!バクラぁっ!」
いつもの声が、きこえない。
「嘘、でしょ…?ばくらぁっ……!」
響くのは、自分の声だけ。
静寂。
耳を塞ぎ、目をきつく閉じた。現実を受け入れない様に。
目から追い出された多量の水が地面に落ち、消える。
「バクラ……なんでっ………!」